カクラボ調査隊 酒呑みに聞いた今どき事情
- 実施にいたる背景
12月に入ると、にわかに気になるのが忘年会。2020年はコロナ禍で控えた人も少なくなさそうですが、果たして2021年はどうなのでしょうか。そこでカクラボ調査隊では、カクヤスメールマガジンに登録しているユーザーを対象に、忘年会に対する意識調査を実施しました。
あわせて、忘年会などの飲み会の席でよく聞かれる「とりあえずビール」のひと言に注目。なぜ言ってしまうのか、その理由をはじめ、世代間での違いについても探ってみました。
- 調査結果トピックス
1. たかが忘年会されど忘年会は日本独自の文化
2. 「とりあえずビール」派は50代から増える!
3. ”とりビー派”の起源は学生時代にあり?
- たかが忘年会されど忘年会は日本独自の文化
年末の風物詩のひとつ、忘年会。1年間働いた労をねぎらう意味を込めて、年末に職場で行われることが多数です。今回のアンケートは、「家族ではなく、職場や友人・知人同士で開催するもので、飲食店で行うものに限定。オンラインで行うものは含まない」という定義のもと、調査を行いました。
まず、2021年は忘年会に参加するかどうかを聞いてみたところ、票はかなり割れました。そのなかで多かったのは、「参加しない」と「開催する条件次第で決める(日にち、人数、メンバーなど)」でいずれも27.9%。「参加する」は21.1%にとどまりました。
このアンケートを実施したのはオミクロン株が出現する前の11月中旬だったことを考えると、「感染状況次第で決める」という層の割合が増えている可能性もあります。ますます票は割れ、仕事納めの直前まで開催するかしないかの様子見が続きそうです。
今回、忘年会についてどう考えているかも自由回答で募ったところ、「忘年会=職場のイベント」というイメージが強いせいか、否定的な意見が見受けられました。
一方で、「最近はリモートワークが主体になっているので、コミュニケーションをとる場としても開催してほしい」といった開催賛成派も少なくありませんでした。
そうしたなか、目立ったのがプライベートな忘年会は開催したいという意見です。「気の合った仲間と一年の締めくくりをしたい」「会社ではなく、友人とは忘年会を開催したい」etc.
たかが忘年会、されど忘年会。いろいろ思うところはあるにせよ、忘年会は年末に欠かせない日本ならではの文化といえそうです。
- 「とりあえずビール」派は50代から増える!
ところで、忘年会に限らず、飲み会の席でよく聞かれるのが「とりあえずビール」という言葉です。実際、どのくらいの人がそう言って最初にビールを注文するのかを調査してみたところ、7割近くの人が「とりあえずビール」派(以下、“とりビー派”)であることがわかりました。「時と場合による」という条件付きの人も加えると、なんと約9割が“とりビー派”という結果でした。
世代別でみると、興味深いことに50代を境に“とりビー派”の比率は分かれます。20代から40代までは60%台、50代から70代以上は70%台でした。“とりビー”率が最も低いのは40代で63%、逆に最も高いのは70代以上で79%に上ります。
では、なぜ「とりあえずビール」と言うのでしょうか。理由を聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが、「ビールが飲みたいから」でした。その次は「早く持ってきてもらえるから」、「最初はビールと決めているから」と続きます。
「そういう社会の風潮だから」や「本当は違うものを飲みたいが、周りに合わせたほうがよいから」という理由を選んだ、仕方なくビールを頼んでしまう“偽とりビー派”は、今回のアンケートでは少数でした。
「仕事関係の時はとりビー。プライベートの時は焼酎かハイボールスタート」という意見もあったことから、ビールはビジネスシーンでの“公用酒”であり、だからこそ、時と場合によっては頼んでしまう“偽とりビー派”も存在するのでしょう。
- ”とりビー派”の起源は学生時代にあり?
それにしても、“とりビー派”になったきっかけは何なのでしょうか。“とりビー派”を自認する人たちに聞いてみたところ、最も多かったのが「学生時代、部活やサークルでの飲み会」でした。学生時代といえば、初めてお酒を飲む人も多いはず。そこでの経験が身に付いて、つい「とりあえずビール」と言ってしまうのでしょうか。
実際、「最初に飲んだ日から。たぶん、親や当時(30年以上前)の風潮の影響でしょう」「最初に飲み始めたのがビールでおいしかったため」「飲み始めたときからずっとそうだから」という裏付けのコメントもありました。
なかには、「とりあえずビールではなく ビールが好きなのです」「とりあえず…なんてビールに失礼だ!」というビール愛に満ちたご意見も。「年を重ねるごとにビールが好きになったから」「いろいろなクラフトビールを飲むようになってビールが好きになったから」という声もあり、日本人はなかなかビール好きの国民のようです。
ちなみに、“とりビー派”ではない人になぜビール以外のものを注文するのか、その理由を聞いてみたところ、「好きなものを飲みたいから」が最も多く、次が「ビールが飲めないから、苦手だから」でした。
とにもかくにも、飲み会の席で「とりあえずビール」と注文してしまうのは、忘年会同様、日本人を語る上で欠かせない習慣といえそうです。
アンケート結果の詳細記事についてはこちらから:
https://kakulabo.jp/serial/kl20211201.html
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
調査期間:2021年11月11日(木)~11月14日(日)
回収サンプル数:369
※アンケートでの「忘年会」の定義…家族ではなく、職場や友人・知人同士で開催するもので、飲食店で行うものに限定。オンラインで行うものは含みません。
- 【アンケート掲載サイト】
なんでも酒やカクヤスの情報発信メディア
KAKU LABO―カクラボ―
URL:https://kakulabo.jp/
- 【株式会社カクヤスについて】
設立:2020年10月1日
本社:東京都北区豊島2-3-1
代表取締役:佐藤 順一
事業内容:酒類・食品等の飲食店および個人向け販売、「なんでも酒やカクヤス」、「KYリカー」、その他の店舗運営
URL:https://www.kakuyasu.co.jp/